
痛みがほとんどなく、美容医療に抵抗がある人でも気軽に受けることができるフォトフェイシャル。
アンチエイジングの一環として女性に人気があり、顔全体に光をあてるだけで複数の肌悩みを解決してくれます。
ここでは、医療機関やクリニックなどでうけられるフォトフェイシャルについて、治療方法、効果、副作用、施術料金まで詳しく紹介します。
★目次
フォトフェイシャルとは
フォトフェイシャルは医療機器メーカーであるルミナス社が発明した、医療機関限定のフェイシャル治療機器のことです。専門的な知識と医療技術を必要とする医療行為なので、エステサロンでは行えず、美容整形外科や美容クリニックなどの医療機関で医師の監督の下で行われます。
目にマスクをかぶせ、カメラのフラッシュのような光(IPL光)を当てます。シミ、色素沈着、にきび跡、たるみ、毛穴開きなどの肌トラブルが改善します。
レーザーの単調的な波長とは違い、様々な波長の光を複合的に広範囲に照射するため、自然な肌が作れます。
IPLの光とは?
フォトフェイシャルで使用されるIPL光の正式名称は、Intense Pulsed Lightです。
IPL光は紫外線を特殊なフィルターで完全にカットしています。メラニンや毛細血管などのトラブル部分にだけ反応し、肌の再生機能を高めます。
皮膚表面の色、特に蓄積したメラニン色素に光が反応しやすいので、シミや色素沈着、にきび跡などの改善におすすめです。
フォトフェイシャルの種類と効果
医療機関やクリニックで受けるフォトフェイシャルは、使用するマシンによって効果に違いがあります。そこで、フォトフェイシャルの種類とその効果について見てみましょう。
フォトフェイシャルm22
フォトフェイシャルm22は、マイルドな光で皮膚の若返りをはかれる最先端スキンケアです。
一般的に使用される560nmの波長はもちろんのこと、6種類の波長の光フィルターが選択でき、悩みに応じて光の波長を変えケアします。このマシンの特徴は、施術箇所の冷却効果も高く、光を当てる時間も短いのに効果をだせるのがメリットです。
しみ・ソバカス・肝斑・くすみ・小じわ・たるみ・毛穴に効果あり、ニキビ跡や赤ら顔などの皮膚表面の色ムラも改善します。
フォトRF
医療機関や美容クリニックで、多く使用されているマシンがこのフォトRFです。フォトRFは、IPL(光エネルギー)にRF(高周波エネルギー)を組み合わせてバージョンアップした美容機器です。
光エネルギーのパワーを真皮層にまで浸透させ、コラーゲンの生成を活性化し肌の内側からハリや潤いを出すのでターンオーバーを正常にし美肌効果を得られます。
シミ、そばかす、くすみ、ニキビ、赤ら顔、毛穴、ハリ、たるみなど総合的に肌の悩みを解決できます。
ナチュライト
ナチュライトは、元祖光フェイシャル治療の美容機器です。比較的技術者の力量に左右されにくいマシンで、安定した効果を発揮します。
マシンのヘッド部分であるハンドピースが3種類あり、しみ、そばかす、くすみ、小じわ、毛細血管の拡張、赤いにきび跡などそれぞれの肌悩みに応じて付け替え施術を行います。
フォトフェイシャルファースト
ナチュライトの進化系、二代目のフォトフェイシャルともいえるマシン。フィルターが7種類に増え、肌の色に合わせて波長を変えられるようになっています。治療の設定は1500通り以上。
シミ・ソバカス・くすみ・肝斑・小じわ・たるみ・毛穴の開きなどに効果があります。ニキビ治療・赤ら顔解消・産毛の除毛・傷跡の治療も期待できます。
フォトフェイシャルの効果
フォトフェイシャルの効果には、それぞれどのようなものがあるのか見てみましょう。
フォトフェイシャルのそばかすやシミへの効果
IPL光治療では、色素沈着の原因となるメラニンに効果を発揮するので、メラニンを分解・除去します。施術後は、照射した部分のメラニン色素が浮き上がりかさぶた状態になり数日で剥がれ落ちます。無理にかさぶたを剥がさないよう注意しましょう。
IPL光治療は、シミやそばかすには効果が高いですが、ほくろには効果がありません。ほくろを除去したい場合は、レーザー治療が向いています。
フォトフェイシャルの毛穴への効果
フォトフェイシャルは、光を顔全体にあて治療をしていくので、詰まった角栓も改善され開いた毛穴にも効果を発揮します。線維芽細胞を刺激し新陳代謝を活発にすることで、毛穴を引き締めることもできます。
フォトフェイシャルのしわやたるみへの効果
光治療では、真皮層の線維芽細胞を刺激し活性化させます。コラーゲン線維を造成することで、肌が内側から潤いを与え乾燥を防ぎふっくらとしたハリがある肌へ生まれ変わります。乾燥肌を改善することで、シワや皮膚のたるみ予防ができます。特に浅めのシワに効果大です。
また、熱作用によりヒートショックプロテインが誘導されることでも肌の引き締め効果が発揮されます。
フォトフェイシャルのニキビやニキビ跡への効果
にきび菌が産生するポルフィリンという物質と反応して生じる活性酸素により殺菌作用を発揮します。また、IPL光は赤色や茶色にも反応するので赤みや色素沈着を改善します。
血行が促進され新陳代謝が高まってターンオーバーが整い、ニキビができにくくなります。
フォトフェイシャルの赤ら顔への効果
赤ら顔というのは、皮膚内部の毛細血管が糸状に透けて見えている状態をいいます。光治療では、毛細血管が拡張した赤ら顔に効果があり、短い波長によって血管を収縮させて赤みを目立たなくします。紫外線や加齢による血管性病変、温度変化による赤ら顔にも効果的です。
フォトフェイシャルの脱毛効果
フォトフェイシャルの治療は、熱を発するのでその熱作用により毛根が破壊され脱毛効果が得られる場合があります。しかし、光脱毛やレーザーなどに比べてフォトフェイシャルの光は出力が弱めなので、個人差があり必ず脱毛できるというものではありません。
フォトフェイシャル1回の効果はどれぐらい?
フォトフェイシャル1回の施術でも、多少の効果は実感できます。肌細胞が活性化されて肌内部のコラーゲンやヒアルロン酸が増え、一時的に肌のハリやリフトアップ効果が得られます。
しかし、シミやにきび跡など表皮のトラブルは、1回の施術ではほとんど改善しません。肌にやさしい治療法なので、複数回受ける必要があります。
フォトフェイシャル効果の持続期間
フォトフェイシャルの効果は、永久ではありません。
効果の持続期間は、4~5回治療を行って、およそ4〜6ヶ月です。そのため効果を持続させるためには、年に数回の照射を定期的に行います。
フォトフェイシャルの効果を得るために通う頻度や回数
フォトフェイシャルに通う頻度は、肌のターンオーバー周期にあわせ3~4週間に1回のペースです。
肌状態によりますが、シワやたるみの改善にはおおむね5回から6回必要です。表皮にある薄いシミであれば、早い人で3回程度の照射で効果が現れます。フォトフェイシャルは、照射回数が多いほど効果を実感できます。
フォトフェイシャルの効果を実感できるのは施術から何日後?
個人差はありますが、小さなシミの場合はフォトフェイシャルを受けてすぐに効果がでる場合と、何日後かに効果が表れる場合があります。
施術後2~3日赤くなることがありますが、その後黒いかさぶた状態になり、1週間~10日ほどで自然と剥がれ落ちキレイな肌へ生まれ変わります。かさぶた状になっている間は、少し元のシミよりも黒くなっていますが、無理に剥がさず、なるべく触らないでいましょう。
かさぶたが剥がれたあとの数週間も肌の再生が促され、徐々に健康的な美肌へ改善されます。
アンチエイジング効果についても同様で、施術2~3日後から肌が整い、顔色も明るくなって美白効果を感じる人が多くなります。
フォトフェイシャルを受けるメリット
肌にやさしい
フォトフェイシャルは、美容医療とは違い肌を傷つけません。肌再生を促進させる有効な光だけを照射するので、真皮層細胞を活性化しコラーゲン生成を促し、美肌作りができます。
肌ダメージがないので、施術後のダウンタイムがほとんどなく、すぐに化粧品や日焼け止めをつけられます。再生医療などとは異なり注射は不要で、施術時の痛みもほとんどありません。
広範囲に複数の肌トラブルの治療ができる
フォトフェイシャルの光は、レーザー治療と違い広範囲に治療ができます。それに、1度の照射で複数の肌悩みが改善できます。
施術時間は施術範囲にもよりますが、顔だけなら1回20分程度で終わります。短時間でさまざまな肌トラブルを同時に改善できるのは大きなメリットでしょう。
フォトフェイシャルの失敗リスクや副作用について
火傷する恐れがある
安全性が高いフォトフェイシャルですが、施術する側の出力操作ミスや、施術を受ける人の肌質により、火傷をしてしまう可能性があります。
基本的には弱い出力からはじめて肌状態を見ながら上げていくため心配はいりません。しかし、強い出力で照射を行ってしまうと、やけどの恐れがあります。また、治療後に紫外線対策を怠り日焼けしてしまうと、色素沈着をおこす可能性もあるので気を付けてください。
フォトフェイシャルを受ける時は、実績が豊富な美容クリニックや医療機関で受けましょう。
シミの種類や濃さ大きさによっては効果なし
フォトフェイシャルは、シミの種類や濃さ、大きさによっては効果がでません。何回かフォトフェイシャルをして効果がない時やシミの種類によっては、レーザー治療をすすめられることがあります。
シミの種類の中で特に、肝斑(かんぱん)への照射は、シミがより濃くなってしまったり範囲が広がったりしたケースもあるので注意が必要です。
肝斑シミとは、30代~40代の人に出来やすく、ほほ骨あたりに左右同じ大きさで広がってできるシミを言います。稀に左右非対称のシミや、おでこや口周りできることもあるので、肝斑シミかどうかや、フォトフェイシャルの治療が適切かどうかは皮膚科医へ相談をしてください。
フォトフェイシャルの効果を求める人におすすめの美容皮膚科やクリニック
フォトフェイシャルの施術実績が豊富な、おすすめの美容皮膚科やクリニックを紹介します。
自由が丘クリニック
自由が丘クリニックは、10年以上光照射の施術をしてきた経験と実績のあるクリニックです。実績を積んだドクターによる治療で、最新機種のフォトフェイシャル『M22』を使い、症状に合わせたオートクチュールな施術を行います。
フォトフェイシャルの治療で導入しているマシン、フォトフェイシャルm22は6種類の波長フィルターを付け替え治療にあたります。シミへの効果はレーザーに劣らないとも言われ、小じわや毛穴、タルミにも大きな効果を発揮します。
クリニックでは、エステティシャンが施術前のメイク落とし、施術後の鎮静、マスクの塗布、極上のハンドトリートメント、お仕上げまでを全て行ってくれます。約2時間、たっぷりとリラックスしてラグジュアリーな時間が過ごせます。
クリニック名 | 自由が丘クリニック |
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料金 | ■顔全体(トリートメント付) 50,000円(税別)/1回 127,500円(税別)/3回コース ■首: 21,000円(税別)/1回 ■デコルテ: 21,000円(税別)/1回 ■手の甲(片手): 8,000円(税別)/1回 |
施術の流れ(全顔照射の例) | 医師による診察 クレンジング 泡洗顔 ジェル塗布 全顔照射 部分照射 クールダウン 3GFエッセンスマスク ドライマッサージ 仕上げ |
住所 | 東京都目黒区八雲3-12-10 パークヴィラ2F・3F・4F |
美容皮膚科エルクリニック
美容皮膚科エルクリニックは、フォトフェイシャル導入から10年で49,000件以上の施術実績があり、様々な症例に対応しているクリニックです。日本医科大学の関連医療施設でのケア体制も整っているため、万一のトラブル発生時も安心です。
美容皮膚科エルクリニックのフォトフェイシャルの治療で導入しているマシンは、IPL光治療とフォトシルクプラスです。フォトシルクプラスの光は、今までのフォトセラピーが進化した光治療で、いままで諦めていたシミにも効果があります。高い臨床効果が確認されているので肝斑にもおすすめです。
クリニック名 | 美容皮膚科エルクリニック |
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料金 | 10,000円(税込)/1回初回限り 125,000円(税込)/5回・W申し込みで10%OFF |
施術の流れ | 洗顔 診断 カウンセリング クーリングジェル塗布 IPL照射 ふき取り、クリーニング |
住所 | ■銀座エルクリニック 東京都中央区銀座5-5-1 マツモトキヨシ銀座5thビル4階 ■新宿エルクリニック 東京都渋谷区代々木2-10-4新宿辻ビル9F |
美容外科・美容皮膚科レイクリニック
美容外科・美容皮膚科レイクリニックは、医師の手による光照射が受けられます。顔だけでなくボディへの施術ができるのも特徴です。
通常は1ヶ月に1回の治療が目安とされますが、医師の判断により1週間に1回の治療も可能です。IPL+レーザートーニング+内服+外用の複合治療を行なっているので、肝斑の改善も期待できます。
クリニック名 | レイクリニック |
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料金 | ■顔全体: 35,000円/1回 150,000円/5回コース ■額以外: 30,000円 ■口唇(色素沈着など)※レーザー必要な場合はコストに含む 20,000円/1回 90,000円/5回コース ■手の甲(両手): 10,000円 ■手首~肘まで(両手): 20,000円 ■首(あご下~首のつけ根まで): 20,000円 ■デコルテ(首+鎖骨まで): 30,000円 ■乳輪: 20,000円 |
施術の流れ(全顔照射の例) | 診断 クーリングジェルを塗って準備 治療 イオン導入を案内 |
住所 | 東京都中央区銀座6-7-7 第3岩月ビル6F |
※コースの有効期限は購入日より2年
レイクリニックの公式サイトはこちら
南青山スキンケアクリニック
南青山スキンケアクリニックのフォトフェイシャルは、E-max(イーマックス)のSRハンドピースで行うフォトRFオーロラを使用します。
イーマックスは、一つで医療レーザー、高周波のRF、IPL、赤外線治療のIRの4つを搭載しているマシンです。肌悩み別に組み合わせて治療をしていきます。
オーダーメイドタイプの施術で、顔やボディなど全体から部位別まで自分がしたい部分のみを選んで治療できます。さらに、顔であれボディであり1ショット(34mm×8mm)ずつ部分的にも照射できるので、隅々まで美肌に仕上げることができます。
クリニック名 | 南青山スキンケアクリニック |
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料金 | ■顔全体 (スタンダード) 10,000円/1回 50,000円/5回セット ■顔全体(プレミアム) 15,000円/1回 75,000円/5回セット ■両頬全体 10,000/1回 45,000円/5回セット ■部分別 顔は1ショット(34mm×8mm)2,000円 ボディは1ショット(34mm×8mm)3,000円 ■両手の甲: 10,000 円 ■首・デコルテ・首~デコルテ・背中上・背中上下・両二の腕(片面)・その他部位(デリケートゾーンを除く): 各20,000円 ■60ショット追加 (同一部位に限り)10,000円 |
施術の流れ | クレンジング 冷却効果のあるジェルの塗布 光を照射 消炎クリームを塗布 保湿 |
住所 | 東京都港区南青山5-14-7 アヴァン南青山B1 |
まとめ
フォトフェイシャルを受ける美容クリニック選びに迷った際は、フォトフェイシャル協会に加盟しているかも判断基準の一つにすると安心です。
料金相場は医療機関によって違いますが、単発で10,000円~30,000円ほどです。5回パックなどで割引になるプランもあります。
レーザー治療よりもフォトフェイシャルの方が他の肌へのダメージが少なく、アンチエイジング目的での相乗効果への期待もあるのでおすすめです。ただ、フォトフェイシャルは誰でも受けられる治療ではないので、妊娠中や光に過敏な方は必ず医師と相談をしてくださいね。